モラルハザード

経営者として知っておかなければならないことのひとつに「モラルハザード」というものがあります。企業が社会的責任を果たしているのかを考えていく必要があるということでしょう。これを治すにはどうすればよいでしょうか。本来の金融機関としては、債権は回収して当たり前ですが、採算を度外視して結果的に債権放棄に至るという、ずさんな経営の結果なのです。債権放棄が当たり前のように行動になっているということです。

近年の例をあげますと、金融機関による巨額の債権放棄があります。これは債券を放棄して、公的資金を当てにしている金融機関が多くあったということです。最近の日本で憂慮されている現象です。それで問題がさらに大きくなってしまうのです。

疑問に思っていないので、そのことを修正しようという行動に結びつきません。本来の経営のやり方から逸脱していることに鈍感になってしまっているのです。経営層が率先して行動の原則や規範を示し、社員への浸透を図っていかなければなりません。このような時は経営層のリーダーシップは非常に重要です。

社会通念としては通らないことなのに、その企業内で慣例としてやってきたことに疑問を感じなくなり、社会から非難を浴びて初めてそのことに気づくのです。基本的には企業とその社員一人一人の倫理観の確立ということになります。これからの経営は、このような倫理観についても気を配っていく必要があるのです。モラルハザードというのは、わかりやすくいいますと、「モラルの低下」と言えるでしょう。